2023年のエルムS。最大の見どころは「オーソリティ参戦」だろう。
国内G2を3勝、JC2着、現役の芝中距離の一線級。それがダート1700m参戦。調教師曰く「芝よりダートの方が足元に優しいので、、、」と。それでここを復帰戦にしたとのこと。
パワーはあるし、父オルフェーヴルなのでダートは問題ないと思う、、、というコメントもある。
オーソリティ、、、本当に勝負になるのか?
①札幌ダート1700m の特性
逃げ先行が有利なコース。コーナーが4つでペースが落ち着き易い。そのため、スタートと二の脚の速さが重要。オーソリティは基本的に逃げ先行だが、それは芝中距離での話。しかしスタートは割と上手い。二の脚もそれなりにあり、気の良さそうなタイプなので相手関係を考慮しても先行は出来そう。
②血統適性
父オルフェーブルの札幌ダート成績は(59/5-5-3-2-2-42)で全体のダート成績とそこまで差もないので、得意でもなく不得意でもない印象。
母父シンボリクリスエスは札幌ダートの成績は優秀。得意としていると言って差し支えない成績。
ではオーソリティは?となるのだけど、これは祖母のシーザリオの影響を多分に受けている印象。オルフェもシンクリもあまり関係なく、「シーザリオはどうか?」で考えると、ダート適性はエピファネイアやリオンディーズの子達のダート成績が芝と比較して悪いので、血統的な面で測ると適性は低いと思う。
③調教師と騎手
木村調教師(2018-2022成績)
芝(787/136-97-101-453)
ダート(243/40-24-23-156)
これは予想通りで芝の方が良い。でもダートの数字も悪いわけではない。むしろ相当良い。さすがトップトレーナー。
ルメール騎手(2018-2022)
芝(2143/552-402-247-942)
ダート(1429/339-215-166-709)
少しダートの方が成績落ちるが、それでもとても苦手というような数字ではない。札幌ダート成績もダート成績とほぼ同じ。
どちらも記すのも馬鹿馬鹿しくなる好成績。
④結論
先に結論を言うと「消し」で。
やっぱり「シーザリオ」なんだよな、この馬。中距離の瞬発力勝負でこその馬。厩舎の方針もそういう馬がマッチするような感じ。この馬より適性高そうなジオグリフがドバイで大敗して、芝でイマイチ芽が出なかったウシュバテソーロがダート転向したら世界一になる、、、これが厩舎の差なんだと思う。
ウシュバテソーロをキムテツが管理していたら多分芝中距離の強豪程度だろうし、イクイノックスを高木厩舎が管理していたら芝でイマイチなのでダート転向してみたがやっぱりイマイチ、みたいになっていたと思うし。
やっぱりシーザリオの血は芝中距離でこそ、、、となるのがオチだと予想。